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29th May 2024

What is Nishitan MPgakka Sakura-gumi?

西短MP学科さくら組とは
「アイドル力」で日本を楽しくする仕掛け人を直撃!

Special Guest:IMAKI KIYOSHI

スペシャルゲスト:今木 清志さま / 西日本短期大学教授 メディア・プロモーション学科長


ー 本日は人気テレビドラマプロデューサーが短期大学の教授に転身し、福岡で学生アイドルを育成して日本を元気に明るくしているという噂を聞きつけ、お届けします。お話を伺うのは、西日本短期大学、メディアプロモーション学科学科長である、今木清志教授です。

アイドルが目立つ部分ではありますが、メディアプロモーション学科は芸能の世界を目指す学生を教育する学科です。俳優、声優、歌手、ダンサー、モデル、ラジオパーソナリティ、そして制作側を目指す学生もいます。そうした教育の一環としてアイドル活動も行っているということで、アイドル志望でない学生も短大の2年間はアイドル活動をしています。

私はテレビ朝日で34年間働いていました。もともとは定年まで普通にテレビ朝日にいるつもりでしたが、ある時、大きな病気をして命が危ないという状況になりました。幸いにも助かり、すっかり治りましたが、その時に考えたのは、自分がこの世からいなくなったら、自分が長年エンターテイメントの世界で身につけたことが消えてなくなってしまうということでした。もし、次の世代の若い人に伝えることができて世の中の役に立てるなら、伝えるべきだと思いました。そして、その時に先生になりたいと思ったのです。

ー 今まで関わってきた芸能人の方々と関わる中での印象的な出来事などについて教えていただけますか。

そうですね。テレビ朝日で関わった方とのエピソードとしては、やはり藤田まことさん主演の刑事ドラマ「はぐれ刑事純情派」での経験が印象深いです。藤田さんは非常にキャリアが長く、多くの苦労をされてきた方です。特に感心したのは、その気配りですね。現場のスタッフやキャストだけでなく、助手クラスのスタッフの名前まで覚えていて、気さくに声をかけられます。また、地方ロケでホテルに泊まる際にも、ホテルの従業員に対しても気配りをされていました。こうした気配りが長年の成功につながっているのだと感じました。

一方で、作品作りには一切の妥協なし。脚本に納得がいかないと、脚本家やプロデューサーととことん議論を交わしていました。その厳しい姿勢から、私も多くのことを学ばせていただきました。

ー ご著書「アイドル力」からお教えください。アイドル力とは?

まず、アイドルを含む幅広いエンターテイメントの力についてお話したいと思います。現在、日本でも世界でもさまざまな不安な状況があります。そうした中で、エンターテイメントができることは何かと考えると、人を励ましたり、不安な心を救ったり、希望を与えたりする力があると私は思います。

エンターテイメントの中でも、特にアイドルが持つ力について考えると、人を笑顔にし、元気を届け、心にときめきを与えることができると感じています。これが私の思う「アイドル力」です。

この学科で学生たちと日々接していて感じるのは、アイドル活動をしている学生でなくても、他の志望を持つ学生や教える側の私たちも含めて、すべての人がアイドル力を身につけることで人生が楽しくなり、自分も周りの人も楽しませることができるということです。

ー 学生の皆さんは毎年新曲、そしてMVを作成されています。ここで楽曲の紹介をお願いします。

私が福岡に来て教授になったのが2020年の4月。ちょうどその頃はコロナ禍が始まった時期で、世の中が激変しました。学生はリモート授業となり、学校に来ることができず、友達にも先生にも会えないという状況に。でも、だからこそ、アイドル力を発揮して世の中に元気や笑顔、癒しを届けるべきだと考え、学科の先生方に提案しました。先生方も賛同してくださり、コロナに負けないプロジェクトとして活動を始めたのです。

まず新曲「miso soup」の制作を行い、リモートで個別に撮影して編集で合成する形でミュージックビデオを作りました。「miso soup」は日常生活の象徴。日常生活が戻るようにという祈りを込めた曲です。その後、2021年の3月に「あかるいほうへ」という曲を制作しました。みんなが集まれるようになったものの、まだコロナは続いていました。そこで、明るく希望を失わずに進んでいこうというテーマで作りました。2022年の10月には「しあわせになりたい!」という曲を作り、夢を持って頑張る学生たちが幸せになれるようにという思いを込めました。そして、最新の曲は2023年の10月に制作した「未来はきっと。」です。毎年、その時々の状況に応じて、学生や若者たちの幸せや未来をテーマに曲を発信してきました。

ー 先生、次の展開も考えていらっしゃるのですよね?

今まさに新曲を制作中でして、タイトルは「アイドル力」という、そのものズバリのタイトルです。これまで希望、幸せ、未来といったテーマを扱ってきましたが、今回はアイドルの力そのものをテーマにした集大成とも言える曲を制作しています。この曲は世の中に笑顔や元気、トキメキを届けるアイドルの力そのものをテーマにしています。力強い曲になると思います。現在曲が完成し、来週には学生たちのボーカルオーディションを行う予定です。夏休みにダンスの練習を行い、9月下旬にミュージックビデオを撮影する計画です。振り付けも非常にパワフルで、学生たちがどこまで表現できるかが期待されています。

もう一つ、ありがたいことに、この学科の活動が非常にユニークで素晴らしいと言ってくださる出版社の方がいらして、これまでの活動を小説化する話が進行中で、「小説 アイドル力」という仮タイトルで、サブタイトルが「明るい方へ」となっています。この小説は7月に出版予定です。小説は学生たちの視点で書かれ、オムニバス形式で章ごとに主人公が変わります。これまでの4年間のエピソードを2年にまとめ、まるでドラマや映画を見るような感覚で読める小説を制作中です。先生役として私も出演しており、写真を活用したビジュアル的な小説となっています。

ー それ、ラジオドラマでお届けする、なんていう企画にできないですか!?

いいですね!これからディスカッションしていきましょう!

ー 今日は、本当にありがとうございました!