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11th June 2024

The commercial featuring Chokopura has created a huge buzz!

チョコプラ起用のCMが大バズり!
LINEで事業課題を解決するなら「Lステップ」!!

Special Guest:TAKUBO HIROSHI

スペシャルゲスト:田窪 洋士さま / 株式会社Maneql 代表取締役社長


ー チョコレートプラネットさんを起用した「Lステップ」のコマーシャル、タクシーでよく見かけます!

そうですね、チョコプラさんのコマーシャルが認知を広げてくれて本当にありがたいです。実は、あのコマーシャルの作詞は私が手掛けたんです。作詞した後、音楽をプロに作ってもらったんですが、それが思った以上に好評で。いろんなメディアで使われたり、バズったりしています。テレビ局からも使用したいという要望があって、かなりの反響を感じています。

ー 「Lステップ」はどういった製品なのでしょうか?

Lステップは、LINEを使ったマーケティングを効率的に行うためのツールです。具体的には、ステップ配信、セグメント配信、リッチメニューの作成、自動応答機能など、さまざまな機能を提供しています。これにより、企業は顧客とのコミュニケーションをより効果的に行い、売上を上げることができます。

Lは単純にLINEのLなんです。もともとはLINEステップという名前だったんですが、LINE社さんからその名前は使えないということで、Lステップに変更しました。このよくLステップのステップは何だという話もよくされるんですけれども、Lステップのステップの由来についてお話ししますね。

ー お願いします。

もともと私たちはメールを使ってマーケティングをしていたのですが、メールだと届かないことが多く、効果が薄れてきていました。当時から先進的なマーケッターたちはLINEを使ってマーケティングをしていて、LINEの方が売上が上がるということで注目されていました。しかし、メールでできるステップメールのような機能がLINEではできなかったんです。

そこで、LINE社がAPIを開放したタイミングで、これは作れるんじゃないかと考えました。最初はLINEのステップ配信などができるツールとして販売し始めたんです。販売し始めたところ、予想以上にお客さんが集まったので、これはすごいニーズなんじゃないかと感じ、本格的に開発を始めました。

ー LINE公式アカウントを活用すれば十分、という声もありますが...

実際にビジネスで活用する際にはLINE公式アカウントだけでは不便な点もあることが分かってきました。例えば、LINEのアイコンが私の名前の「Hiro」だとして、それが私、田窪洋士の「Hiro」であることが分からない。また、LINEアカウントがどの企業と紐づいているかも分かりにくい点があります。さらに、LINEでは一斉送信が基本となるため、必要のない情報が不特定多数に届いてしまうことも問題です。例えば、大阪で物件を探している人に東京や長野の物件情報を送っても、これは迷惑になります。

そのため、LINE公式アカウントの良い点を生かしながら、不便な点を改善するために、当時のマーケッターたちの要望を聞きながら開発を進めていきました。その結果、当初はマーケティングオートメーションツールを作るつもりはなかったのですが、最終的にはB2C向けのマーケティングオートメーションが可能なシステムに進化しました。ユーザーのニーズに応じて成長してきたという形です。

ー スタートアップとして、大企業との競争などは心配にならないものでしょうか。

僕らが大きな資本を持たず、大企業に負けずにここまで来られたのは、投資家からの資金を得ずに経営しているからだと考えています。当時、投資家や大企業も同じようにLINEのAPIを使ったシステムを作っていました。しかし、その時はまだAIのブームが始まったばかりで、現在のGPTのように使えるものではなく、全く使えないようなAIを組み合わせたチャットボットが主流でした。

大企業は、上場や投資目的を考えてAIを取り入れる必要がありましたが、私たちは大きな資本が入っていなかったので、シンプルにお客さんが使いたい機能を開発していました。結果として、実践で使えるツールが生まれたのです。

もし最初から投資家が入っていたら、多分AIを取り入れないとダメだという圧力で、使えないシステムを作っていたかもしれません。しかし、私たちはお客さんのニーズを最優先にして開発してきたので、結果的に成功したのです。

ー トレンドも大きかった?

トレンドの一つはコロナ禍です。例えば、ダイヤモンドプリンセス号のコロナ診断チャットボットは私たちの関連会社が提供していました。この緊急事態に対応するため、LINE社が東京都などに営業してくれた結果、私たちのシステムが大手企業や行政に導入されました。

また、コロナ禍で広告市場が縮小した際に、タクシー広告に積極的に投資しました。通常では取れないような枠を安く獲得し、広告を出すことで、見込み客にしっかりとリーチすることができました。LINEは東日本大震災時にも広まったツールで、非常時に強いツールです。こういった緊急事態の時にこそLINEが必要になると考え、積極的に動いた結果、良い結果を得ることができました。これも投資家が入っていなかったからこそ、独自の判断で動けたということです。

ー イノベーションについて、代表のお考えをお聞かせいただけますか?

イノベーションはしようと思って簡単にできるものではないと思います。個人的には、イノベーションは結果的にそうなるもので、自分が意図してできるものではないと考えています。例えば、まず課題があって、その課題を解決したいと思うけれど、従来の方法では解決できない場合に、新しい方法で課題を解決することが結果的にイノベーションになることが多いのではないでしょうか。課題やニーズが明確であれば、それを解決するために合理的で便利な技術を使えばいいということです。それが本当に大事な点だと思います。

ー 起業のプロセスについて、教えてもらえますか?

私は高卒で、企業とは無縁のところからスタートしました。当時勤めていた会社がブラック企業で、路頭に迷った時にたまたま読んだ「億万長者入門」という本に影響を受け、成功したいと思うようになりました。最初は億万長者になりたいという単純な思いからスタートし、さまざまなスキルを身につけていくうちにビジネスにたどり着いたのです。目の前の課題を一生懸命に解決してきた結果、成功に繋がったと感じています。成功を目指すには、社会に価値をもたらすことが必要です。私はスモールスタートアップを提唱していて、小規模なビジネスでも十分に成功の可能性があると考えています。スモールビジネスとスタートアップの間くらいのビジネスなら、誰にでもチャンスがあると思っています。

私たちがLステップを立ち上げたときには、既に売れることが分かっていました。なぜなら、特定のお客さんがこういうものが欲しいと言っていたので、そのニーズに応える形で製品を作ったからです。最初から見込み客がいる状態でスタートすることが重要です。

また、SaaSを展開する場合、多くの企業は大量の資金を得て営業マンを雇い、大規模な展開を行いますが、私たちは資金力がなかったので、別の方法でマーケティングを進めました。例えば、コロナ前からZoomを使ってオンライン営業を行っていましたし、コミュニティを持つトップの人たちにアプローチして、そのコミュニティ内で広げてもらうという方法を取っていました。

ー 最後に、リスナーへメッセージをお願いします!

最も重要なのは、課題やニーズをしっかり把握し、それに応える製品やサービスを提供すること。また、見込み客を最初から念頭に置き、彼らの要望を聞きながら製品を開発していくことが大切です。

本当に成功したいのであれば、まずは自分が不便や不満を感じているところを探してみることが大切です。市場を探る際には、自分が得意な分野や興味があるところ、情熱を持てる領域で探すのが良いと思います。全く知らない分野で課題を見つけようとしても、なかなかうまくいかないものです。

資金力がなくても、創意工夫と努力で成功することは可能です。ぜひ、皆さんもチャレンジしてみてください。

ー 今日は、ありがとうございました!