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09th July 2024

I didn't know there was a way to do this!

こんな方法、あったのか!?
中小企業からニッポンを元気にプロジェクト、立役者を直撃!

Special Guest:YAMASHITA KEISUKE

スペシャルゲスト:山下 佳介さま / 株式会社 中小企業のチカラ 代表取締役


ー 本日のゲストは、「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」を推進されている、株式会社 中小企業のチカラ 代表取締役、山下 佳介さんです。驚くべきアイディアですね!

「中小企業から日本を元気にプロジェクト」がスタートしたのは、2021年1月のことです。このプロジェクトは、私が7年間経営していた人材紹介会社からの経験が元になっています。当時、自社のイメージキャラクターとしてタレントをキャスティングしたのが始まりです。タレントを使うことで差別化が図れ、求職者や求人企業からの好印象を得ることができました。さらに、社員のモチベーションも上がりました。この経験から、タレントが中小企業にとって大きな力となることを実感しました。しかし、有名なタレントをキャスティングするには多額の費用がかかるため、中小企業では手が出ないのが現状でした。

そんな中、2020年にコロナが始まり、当時支援していたお客様が1000社以上から200社を切るほどに減少しました。800社の中小企業の経営者から、採用ができない、倒産しそうだといった声を多く聞くようになり、中小企業のために何かできないかと考えたのです。そこで思いつき生まれたのが今回のサービスです。従来は1人のタレントを1社で契約するために高額な費用がかかっていましたが、1人のタレントを複数の企業でシェアして契約するという形態を初めて導入しました。これにより、中小企業でも手の届く範囲でタレントを活用できるようになったのです。

現在では、田村淳さん、郷ひろみさん、滝川クリステルさんなど誰もが知っているタレントをキャスティングできるようになっています。

ー 山下さんのアイディアを、他サービスも追随してきましたよね。

一時期タレントサブスクリプションのブームがありました。私が知っている限り、私たちの1年か1年半後ぐらいに10社から15社ほどが同じようなサービスを提供し始めました。ただ、最近はまた見なくなってきたので、業界内でしのぎを削っているのではないかと思っています。

おっしゃる通り、私たちの発想は非常にユニークで競合優位性を持っています。最初は驚かれることも多いですし、サービス内容も他にはないものなので、かなりのシェアを取れていると感じています。今、実際にお使いいただいているお客様からも「使ってよかった」「効果が出た」といった声がたくさん届いています。

例えば、埼玉の秩父にある自動車部品の製造業の会社が抱えていた課題についてお話しします。都心から離れた田舎で製造業をしているため、採用が非常に困難でした。ナビ媒体に広告を出しても全く応募がない状況でしたが、私たちのサービスを利用して永作博美さんをイメージキャラクターに採用しました。ホームページやパンフレットのデザインを刷新し、ラッピングバスを走らせたり、高速道路の出口に大きな看板を立てたりしました。秩父で永作博美さんを使っている会社は他にないので、社名検索が増え、その結果、採用につながりました。この結果、今まで人材紹介会社に支払っていた2000万円以上のコストを削減することができたという報告もあります。このような成功事例が増えることで、私たちのサービスの価値が一層高まっていると実感しています。

ー それにしても、、、こうしたアイディアをよく社会実装できましたね。

そうですね、最初は私はタレント業界には全く関わりがありませんでした。このビジネスモデルを考えたときにまず取り掛かったのはテレアポです。大手芸能事務所にテレアポをかけました。が、当然ながら取り合ってもらえるわけがありませんでした。次に広告代理店の方々に相談してみることにしました。いろんな大手代理店の出身者と話をしましたが、「そんなのは無理だ」と誰も取り合ってくれませんでした。

しかし、どこかでつながりを作りたいという思いで、さまざまな人に話をしていたときに、たまたま田村淳さんの現在のマネージャーと昔からの知り合いだった方とお会いすることができました。その方経由で田村淳さんを紹介していただき、プレゼンの機会を得た際、私は「タレントをシェアして安売りするのではなく、中小企業を元気にしてニッポンを盛り上げるプロジェクトを立ち上げるので、その旗振り役になってほしい」とお願いしました。このプロジェクトを通じて、ニッポンを盛り上げるタレントとしての新たなブランドイメージを作りましょう、と提案したんです。

そうしたら、田村淳さんがなんと「面白いですね」と賛同してくれたんです。「こんなことを最初にやりたがるのは俺ぐらいしかいないだろう」と言ってくださって。その結果、これまで声をかけていた他の事務所の方々も、「田村淳さんがやるなら私たちもやってみようか」という形で徐々に協力してくれるようになりました。

田村さんご本人の新しいことに挑戦する姿勢がこのサービスの立ち上げに大きく寄与しました。彼の影響力とチャレンジ精神があったからこそ、このサービスが始まりました。本当に田村淳さんありきのプロジェクトです。

ー 山下さんご自身の経営者としての熱量も凄いものを感じます。

私自身の経歴は少し変わっていて、中学校を卒業してから陸上自衛隊に入隊しました。15歳から20歳まで自衛隊に勤め、21歳から大学生になり、25歳で就職、27歳で前身の人材紹介の会社を立ち上げ、33歳の時にこの「中小企業のチカラ」を立ち上げました。全く予想していなかった経歴です。5年前には今の自分を全く想像していませんでしたし、15歳の時にはこんな未来が待っているとは1ミリも思っていませんでした。ただただ目の前のことに全力を尽くして結果として今の状況になっています。

会社を立ち上げるというのは一つの手段に過ぎません。自分が実現したい未来や社会、人生があり、その手段として企業が適していると思うなら、ぜひ挑戦してみる価値があると思います。今はチャレンジするための環境が整っていますし、応援してくれる方々もどんどん増えています。もし15年前に戻れるなら、自分自身に対して「どんどん挑戦しておけ」と言うと思います。皆さんもぜひ、自分の夢や目標に向かって挑戦し続けてください。応援しています。

ー 今後の展望についても、お教えいただけますか。

うちの会社が提供できる価値についてですが、先ほどもお話ししたように、挑戦したい中小企業の皆様が多く集まってくださっています。こういった会社様たちが抱えている課題を解決することが、我々の使命だと思っています。

今、サービスを始めて3年が経ちましたが、考えているのは「変わろう、変えよう、挑戦しよう」という思いに共感してくださった企業様が増えてきているということです。その熱量の高い中小企業のプラットフォームを大事にしていきたいと考えています。このプラットフォームでは、中小ベンチャー企業の方々のさまざまな課題を解決するための一つの手段としてタレントを活用していますが、それ以外にも人材採用の課題、広告の課題、資金調達の課題、M&Aの課題など、さまざまな課題があります。こうした課題をこのプラットフォームを通じて、中小企業の力を借りて解決できるような仕組みを目指しています。

もし、我々とコラボレーションして、これらの中小企業の課題を解決したいという企業様がいらっしゃいましたら、ぜひ一緒に取り組みたいです。私たちは、これからの日本を担う中小企業を、中堅企業や大企業へと成長させていきたいと考えています。ぜひ、私たちと一緒に日本の未来を支える企業を育てていきましょう。ご協力をよろしくお願いします。

ー 本日はありがとうございました!