Special Guest:TOYOSHIMA OSAMU
スペシャルゲスト:豊島 治さま / とよしま内視鏡クリニック 院長
私は最初、外科に入局しました。外科医は手術を通じて、特に進行がんの治療を担当します。しかし、内視鏡を専門とする先生方と一緒に仕事をする中で、病気の早期発見と予防に強く惹かれました。内視鏡ではポリープを早期に見つけて取り除くことで、大腸がんの予防が可能です。幅広い患者さんと接しながら、予防医療にも携われる内視鏡に魅力を感じ、専門とすることに決めました。
その通りです。特に外来での内視鏡検査で病気を早期に発見し、場合によっては入院不要で治療を完了できるケースも多いです。
当院では、精度の高い内視鏡検査を提供しています。特に、大腸ポリープの発見率が高く、鎮静剤を使用して患者さんの苦痛を最小限に抑えた検査を行っています。これにより、患者さんにとっても医師にとってもストレスが少なく、検査の精度が向上するのです。
大腸がんは、ポリープという前段階を経てがんに進行することが多いです。そのため、ポリープを早期に見つけて取り除くことで、がんの予防が可能になります。
従来の内視鏡では見つけにくかったSSLと呼ばれる平坦なポリープが、最新の内視鏡機器では発見できるようになってきました。このSSLもがんの原因となるため、早期に発見して切除することが重要です。
当院では、鎮静剤を使用して患者さんがリラックスした状態で検査を受けられるようにしています。95~97%の患者さんは『苦しくなかった』とおっしゃいます。特に内視鏡が苦しいという経験をされた方には、再び検査を受けるハードルを下げることが大切だと考えています。
私は、一人でも多くの方に内視鏡検査を受けていただきたいと考えています。がんは早期に発見すれば、内視鏡だけで治療が完了する場合もあります。特に30代、40代から検査を受けて、自分の体のリスクを知っておくことが大切です。