Special Guest:SUENAGA DAISUKE
スペシャルゲスト:末永 大介さま / 医療法人惇慈会 日立港病院 院長
はい、あくまで挑戦的なことをやっていくのが私の人生のテーマですので、いわゆる「いかにも」な白衣を着て発信するのとは少し違うかなと思い、少し攻めた内容になっています。ただ、日頃から医療に携わり、経験を積んでいるからこそ、身近な病院の情報を親しみやすく発信したいと考えています。地域の皆さんが「病院はできれば行きたくない」というイメージを少しでも変えられれば嬉しいです。
そうですね。設計をお願いした伊藤貴三郎事務所は、デザイン性に優れた病院をいくつも手掛けています。どうしてもいわゆる「ザ・病院」のような建物だと面白みがなくなってしまうので、船のような印象的なデザインにしました。海が近い日立港という立地にも合っています。スタッフも誇りを持って仕事に取り組めるので、非常に気に入っています。
はい、内視鏡検査はできるだけ鎮静剤を使い、患者さんが眠っている間に終えるように心がけています。壁紙も、眠りが浅くならないようにという配慮から、深海をイメージした暗めの色合いにしました。
私の勉強してきた大学病院では一般的でした。眠り薬を使うことで、患者さんの負担を減らせます。当院では患者さんからご好評をいただいているため、今後も続けていく予定です。
AIの本当にすごいところは、私たち医師が長時間内視鏡検査をしていると目が乾いてまばたきをしてしまうことがあるのですが、AIは常に目を開いて私と一緒に画像を見ていてくれることです。以前、私がまばたきをした瞬間にAIが知らせてくれて、改めて確認すると小さなポリープが見つかったことがありました。サポートしてくれる存在として、非常に助かっています。
今、内視鏡の世界ではAIを導入している病院が増えており、積極的に取り入れるべき「ゴールデンスタンダード」になりつつあります。
医療用というわけではありませんが、当院がある日立市は日立製作所のお膝元で、多くのベンチャー企業があります。そのうちの一社、ユニキャストさんとご縁があり、外来で患者さんの案内や説明をしてくれるロボットを導入しました。
ロボットが患者さんへの説明を代わりに行ってくれるため、看護師は診療の補助業務に専念できます。以前は、看護師が説明で席を外すと、診療と指示の間にタイムラグが生じていました。しかし、ロボットが代わりに説明してくれることで、看護師が常に私のそばにいてくれるようになり、業務が非常にスムーズになりました。完全ではありませんが、スタッフの一員として、診療補助に大いに役立っています。
はい、厳しい状況です。私が若くして院長に就任した際、昔から働いてくれていたスタッフが辞めてしまうこともありました。しかし、SNSなどを活用したブランディング活動を始めた結果、採用面接の応募が増え、現在は必要な看護師の数を確保できています。採用は絶対に手を止めてはいけないと考えています。
私自身の小さな活動が、日立市の地域活性化に少しでも貢献できればと思っています。
はい。まず、病院のスタッフには医療の専門知識や技術に専念してほしいと考えています。そのため、ブランディングなどの専門外の業務は、積極的にアウトソーシングしていく方針です。ロボットの導入も、専門家との出会いがあってこそ実現できました。
今後は、様々な分野の人々と連携する「クロスイノベーション」を常に考えていきたいです。私自身、医療分野だけでなく、様々な企業の経営者やサラリーマンの話を聞くことで、ビジネスの視点を持つことができるようになりました。
今後、病院を経営する方々には、ぜひ多様な人々の声に耳を傾け、他の中小企業にも足を運んでみることをお勧めします。そうすることで、病院経営がより楽しくなり、新しいイノベーションが生まれるのではないかと考えています。